2016-09-13 Tue
北山杉の床柱を選ぶ方法を良く尋ねられます。そこでルーツを少し…。
北山杉は元々京都市北区中川北山町(旧葛野郡中河村)を中心に
半径4km位がその産地です。高度成長期にその半径がどんどん増え
今のように高雄、京北町(現右京区)、日吉町(現南丹市)、左京区静市辺りまでが
京都府の言う北山杉の産地になっています。
が、元々あった中川地区は土地が痩せていてなかなか成長しません。
という事は年輪が細かい都言うことです。(木によってちがいはありますが)
新たに増えた産地と呼ばれる所は土地も肥えてて大きくなり易い。
即ち年輪が粗い都言うことです。
以前は 中川近辺産を地山 、その周囲を丹波木と区別していました。
土地が違えば見た目は一緒でも中身が違うということです。
北山杉は緻密な年輪が特徴の一つ。
年月と共に木肌の艶や光沢が良くなります
表面の紋様は 人工絞り、天然絞り、天然出絞り、磨き丸太…等々
色んなものがありますが 此れは好みなので好きなものを選ぶのが良いです。
産地を限定してしまうのも一つの手です。(トレーサビリティーですね)
それから 枝締めをしてあるかどうか(伐る年の冬に枝を払って成育を制限する)
本当に少ないですが天然乾燥であるか…この二点は付加としてですが。
そして過酸化水素等で洗ってない事…。
ここらを言うと 施工や納品する業者から凄く嫌がられますが…(笑)
要は年輪の込んだ 北山杉を選ぶのが基本ですね。
大体35年位年輪が読めれば良いです。

北山杉床柱の選び方 2~和室と床柱の調和とは~
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