2009-08-31 Mon
29日に行った本仕込の木と通常の木の違いの質問が多数あったので少し・・・。通常、秋に伐採します。枝締めと言う作業がしてないものが殆どです。(最近はしてある木も増えましたが、寒にではなく伐採前に単に枝を払って太りの調整をした物も見受けられます)伐採し山で、葉っぱが付いたまま放置し出来るだけ水分を放出させ、土間に持ち帰り水圧バーカーで剥き、背引きを入れて人工乾燥機で乾燥させる・・・これが通常の製造です。本仕込の場合は、寒(1~2月)に枝締めを行う。夏に、根っこを切り槍組にして皮を剥く。このときに水圧の様に、木の表面にある全てを落とすのではなく、手で皮を剥ぐので樹液は付いたままです。樹液がオブラートの様な役目を果たし陽光紫外線、風からストレス無く乾燥へ導きます。(もっとも時間を置きすぎると割れてしましますが)枝締めで生育を調整(最後の太りを極端に制限し、木肌を柔らかくする)との相乗効果で滑らかな割れにくい木肌ができます。なぜ割れにくいか・・・表面が柔らかいので回りの温湿度環境への対応が出来やすい(伸び縮み)事があげられます。弊社では出荷迄洗いは行わず乾いた樹液が付いたまま保管します。冷暖房があるモデルハウスで本仕込の磨き丸太を多数使いましたが、住宅会社から好評を得ています。
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